【大和コンピューター株式会社(3816)】2025年7月期 第2四半期決算分析レポート
1. 会社概要
大和コンピューター株式会社(コード:3816) は、システム開発・ITソリューションを提供する企業です。主に建設業・製造業向けの基幹システム開発を強みとし、クラウドサービスやDX推進にも注力。AIやIoTの活用を進めながら、企業のデジタル変革を支援しています。
2. 決算概要(2025年7月期 第2四半期)
(1) 経営成績(単位:百万円)
項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 第2四半期 前年比 売上高 1,579 1,643 △3.9% 営業利益 308 329 △6.6% 経常利益 316 345 △8.5% 親会社株主に帰属する四半期純利益 210 173 +21.1% 営業利益率 19.5% 20.0% △0.5pt
✅ 良い点
- 親会社株主に帰属する純利益は+21.1%と増加。
- AIやDX推進の影響で一部の受注案件が拡大。
⚠️ 課題
- 売上高・営業利益・経常利益が前年同期比で減少。
- システム開発の受注サイクルにばらつきがあり、安定性が課題。
(2) 財務状況(単位:百万円)
項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 前年比 総資産 6,145 6,121 +0.4% 純資産 5,258 5,101 +3.1% 自己資本比率 85.6% 83.3% +2.3pt
✅ 良い点
- 自己資本比率は85.6%と非常に高く、財務健全性が高い。
- 純資産が前年同期比+3.1%増加し、安定した経営基盤を維持。
⚠️ 課題
- 今後の成長戦略として、新規事業投資の資金調達方法が鍵となる。
(3) 配当情報(単位:円)
項目 2024年7月期 2025年7月期(予想) 増減 年間配当金 19.00 19.00 変化なし 配当利回り ー ー ー
✅ ポイント
- 安定配当を継続し、19円の配当を予定。
- 財務の健全性を活かした長期的な株主還元が見込まれる。
(4) 業績予想(2025年7月期 通期)
項目 2025年7月期(予想) 2024年7月期(実績) 前年比 売上高 3,196 3,292 △2.9% 営業利益 575 565 +1.8% 経常利益 604 600 +0.7% 当期純利益 387 342 +13.1% 1株当たり純利益(EPS) 99.88円 89.40円 +11.7%
✅ ポイント
- 売上高は微減予想だが、利益率の改善で純利益は+13.1%増加予定。
- DX案件の拡大が下期の業績向上の鍵となる。
3. 業界動向と競合比較
- 企業のIT投資は堅調で、システム開発需要は引き続き拡大。
- 競合(SCSK、富士ソフト)と比較し、中堅企業向けソリューションに強み。
- クラウド・AI関連の開発投資が今後の成長ドライバーとなる。
4. 総評(100点満点評価)
項目 点数(25点満点) コメント 財務健全性 24 自己資本比率が非常に高く、安定した財務体質。 成長性 18 売上減少傾向も、利益率の改善がポイント。 市場ポジション 20 IT投資の拡大により、新たな成長機会あり。 将来性 22 DX・クラウド分野での競争力が成長の鍵。 総合評価84点利益成長を維持しながら、新規事業への投資が求められる。
📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。
出典: 大和コンピューター株式会社 2025年7月期 第2四半期決算短信(公式IRページ)
今後の焦点は、DXソリューションの強化と、AI・クラウド分野での競争力向上。持続的な成長のために、デジタル戦略の強化が求められます。