【日本ハウスホールディングス(1873)】2025年4月期 第3四半期決算分析レポート
1. 会社概要
日本ハウスホールディングス(コード:1873) は、住宅事業を中心に展開する企業で、「檜品質」をコンセプトに、国産檜を活用した住宅建設を主力としています。また、ホテル事業や再生可能エネルギー事業などの多角化戦略も推進しており、持続可能な成長を目指しています。
2. 決算概要(2025年4月期 第3四半期)
(1) 経営成績(単位:百万円)
項目 2025年4月期 第3四半期 2024年4月期 第3四半期 前年比 売上高 25,698 31,468 △18.3% 営業利益 2,054 2,196 △6.5% 経常利益 1,846 1,359 +35.8% 親会社株主に帰属する四半期純利益 1,167 628 +85.8% 営業利益率 8.0% 7.0% +1.0pt
✅ 良い点
- 経常利益+35.8%増、純利益+85.8%増と大幅成長。
- 利益率が改善し、収益性が向上。
- ホテル事業の回復により、セグメント損失が縮小。
⚠️ 課題
- 売上高は前年同期比18.3%減少。
- 住宅事業の受注減少が影響。
(2) 財務状況(単位:百万円)
項目 2025年4月期 第3四半期 2024年4月期 前年比 総資産 42,028 43,222 △2.8% 純資産 22,079 21,251 +3.9% 自己資本比率 51.7% 48.3% +3.4pt
✅ 良い点
- 自己資本比率が向上し、財務の安定性が増した。
- 純資産の増加により、企業価値が向上。
⚠️ 課題
- 流動資産が減少し、短期的な資金繰りの管理が必要。
(3) 配当情報(単位:円)
項目 2024年4月期 2025年4月期(予想) 増減 年間配当金 5.00 11.00 +6.00 配当利回り ー ー ー
✅ ポイント
- 増配(+6.00円)を発表し、株主還元を強化。
- 利益の安定化に伴い、持続的な配当政策を維持。
(4) 業績予想(2025年4月期 通期)
項目 2025年4月期(予想) 2024年4月期(実績) 前年比 売上高 35,100 ー ー 営業利益 2,090 ー ー 経常利益 1,820 ー ー 当期純利益 1,050 ー ー 1株当たり純利益(EPS) 26.25円 ー ー
✅ ポイント
- 通期業績は安定成長を予想。
- 収益性改善を継続し、増配を実施。
3. 業界動向と競合比較
- 住宅市場は建設コスト増・受注減少の影響を受けている。
- ホテル事業は観光需要の回復でプラス要因。
- 競合(住友林業、大和ハウス)と比較し、価格競争力が強み。
4. 総評(100点満点評価)
項目 点数(25点満点) コメント 財務健全性 22 自己資本比率が向上し、安定性あり。 成長性 18 住宅事業の受注回復が課題。 市場ポジション 20 価格競争力とブランド力を維持。 将来性 21 ホテル事業の回復と収益改善に期待。 総合評価81点成長の維持と利益率改善が今後の課題。
📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。
出典: 日本ハウスホールディングス 2025年4月期 第3四半期決算短信(公式IRページ)