【株式会社タカショー(7590)】2025年1月期 決算分析レポート

企業分析

【株式会社タカショー(7590)】2025年1月期 決算分析レポート

1. 会社概要

株式会社タカショー(コード:7590) は、ガーデン・エクステリア用品の開発・製造・販売を手掛ける企業です。国内外の住宅・商業施設向けに庭園資材や照明機器を提供し、BIMコンテンツやVR技術を活用したデジタル提案にも注力。環境負荷軽減を掲げたサステナブルな事業展開を進めています。


2. 決算概要(2025年1月期)

(1) 経営成績(単位:百万円)

項目 2025年1月期 2024年1月期 前年比 売上高 19,890 19,411 +2.5% 営業利益 △150 △108 ― 経常利益 83 250 △66.5% 親会社株主に帰属する当期純利益 △242 △75 ― 営業利益率 △0.8% △0.6% ―

✅ 良い点

  • 売上高が2.5%増加し、非住宅分野(公共施設・商業施設)の成長が寄与。
  • 海外事業の売上成長率132.6%と、米国・欧州市場での拡大が続く。
  • プロユース事業の売上104.2%増で、建築業界向けの提案営業が奏功。

⚠️ 課題

  • 営業赤字(△150百万円)となり、収益性の改善が急務。
  • 為替差益の減少により、経常利益が前年比66.5%減少。
  • 住宅市場の低迷でホームユース事業の売上が前年同期比87.6%に減少。

(2) 財務状況(単位:百万円)

項目 2025年1月期 2024年1月期 前年比 総資産 23,814 23,134 +2.9% 純資産 12,756 12,499 +2.1% 自己資本比率 53.0% 53.5% △0.5pt

✅ 良い点

  • 総資産・純資産ともに増加し、財務の安定性を維持。
  • 設備投資やDX推進により、事業基盤を強化。

⚠️ 課題

  • 自己資本比率が前年から微減し、財務の健全性を維持する戦略が求められる。

(3) キャッシュフロー(単位:百万円)

項目 2025年1月期 2024年1月期 前年比 営業活動CF △266 1,132 ― 投資活動CF △884 △599 ― 財務活動CF 599 △701 ― 現金及び現金同等物 3,432 3,796 △9.6%

✅ 良い点

  • 財務活動CFがプラスに転じ、資金調達による事業強化を実施。

⚠️ 課題

  • 営業CFがマイナスに転じ、資金創出力の向上が必要。
  • 設備投資の増加により、投資活動CFが大幅マイナス。

(4) 業績予想(2026年1月期 通期)

項目 2026年1月期(予想) 2025年1月期(実績) 前年比 売上高 21,736 19,890 +9.3% 営業利益 308 △150 ― 経常利益 405 83 +383.4% 親会社株主に帰属する当期純利益 122 △242 ― 1株当たり当期純利益(EPS) 7.24円 △14.41円 ―

✅ ポイント

  • 売上高9.3%増、営業利益は黒字転換の見込み。
  • 非住宅分野(商業施設・公共施設)の成長をさらに強化。
  • ホームユース事業の回復が業績改善の鍵。

3. 業界動向と競合比較

  • 住宅市場の低迷が続く一方、商業施設・公共施設向けの需要は堅調。
  • 競合(LIXIL、YKK AP)と比較して、プロユース・非住宅市場での独自戦略が強み。
  • 米国市場でのシェア拡大が課題。

4. 総評(100点満点評価)

項目 点数(25点満点) コメント 財務健全性 21 自己資本比率は安定も、収益改善が課題。 成長性 23 非住宅市場の成長で売上拡大が見込まれる。 市場ポジション 22 競争優位性を持つが、収益力向上が必要。 将来性 21 DX推進や海外市場の拡大に期待。 総合評価87点収益性改善がカギ。非住宅分野の拡大で成長へ。

📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。

出典: 株式会社タカショー 2025年1月期 決算短信(公式IRページ)


今後の焦点は、非住宅市場での成長強化と収益改善。DX推進や海外市場開拓が成長のカギとなります。

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