【株式会社内田洋行(8057)】2025年7月期 第2四半期決算分析レポート

企業分析

【株式会社内田洋行(8057)】2025年7月期 第2四半期決算分析レポート

1. 会社概要

株式会社内田洋行(コード:8057) は、ICTソリューション、オフィス・教育環境構築、公共・民間向け業務システムの開発を手掛ける企業です。教育ICTの導入支援やオフィス空間の最適化事業に強みを持ち、デジタル化が進む現代において、企業や公共機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。


2. 決算概要(2025年7月期 第2四半期)

(1) 経営成績(単位:百万円)

項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 第2四半期 前年比 売上高 121,855 106,901 +14.0% 営業利益 3,617 2,986 +21.1% 経常利益 4,066 3,433 +18.4% 親会社株主に帰属する中間純利益 2,743 2,330 +17.7% 営業利益率 3.0% 2.8% +0.2pt

✅ 良い点

  • 売上高が前年同期比+14.0%増加し、業績が順調に拡大。
  • 営業利益・経常利益ともに2桁成長し、収益性が改善。
  • オフィス関連事業、教育ICT事業が特に好調。

⚠️ 課題

  • 人件費・販管費の増加により、利益率の大幅な向上には至らず。
  • 公共市場向けビジネスの競争が激化し、収益性維持の戦略が必要。

(2) 財務状況(単位:百万円)

項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 前年比 総資産 149,733 150,753 △0.7% 純資産 64,737 64,788 △0.1% 自己資本比率 43.1% 42.8% +0.3pt

✅ 良い点

  • 自己資本比率が43.1%に上昇し、財務の健全性が向上。
  • 資産管理の効率化により、財務体質を強化。

⚠️ 課題

  • 総資産の微減が続いており、今後の成長投資の方向性が鍵。

(3) 配当情報(単位:円)

項目 2024年7月期 2025年7月期(予想) 増減 年間配当金 220.00 220.00 変化なし 配当利回り ー ー ー

✅ ポイント

  • 安定した配当政策を継続。
  • 業績拡大に伴い、今後の増配期待もあり。

(4) 業績予想(2025年7月期 通期)

項目 2025年7月期(予想) 2024年7月期(実績) 前年比 売上高 307,000 277,900 +10.5% 営業利益 10,500 9,344 +12.4% 経常利益 11,300 10,136 +11.5% 当期純利益 7,500 7,000 +7.2% 1株当たり純利益(EPS) 761.27円 710.45円 +7.2%

✅ ポイント

  • 売上高・利益ともに過去最高を更新する見込み。
  • 教育ICT、オフィス環境事業の成長が牽引役。
  • DX推進と業務効率化により、利益率の向上が期待される。

3. 業界動向と競合比較

  • 企業のDX投資が加速し、ICTソリューション市場は拡大傾向。
  • 教育ICT市場もGIGAスクール構想の進展により、堅調に推移。
  • 競合(リコー、NEC)と比較し、特定分野での強みを活かした戦略が必要。

4. 総評(100点満点評価)

項目 点数(25点満点) コメント 財務健全性 23 自己資本比率の向上で安定性が増す。 成長性 24 DX推進と教育ICTの成長が強み。 市場ポジション 22 競争環境が激化する中での戦略強化が必要。 将来性 23 ICT需要の増加により成長継続が見込まれる。 総合評価92点堅実な成長を続ける企業。DX市場の成長が追い風。

📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。

出典: 株式会社内田洋行 2025年7月期 第2四半期決算短信(公式IRページ)


今後の焦点は、ICT市場の成長を活かした事業拡大と、DX推進による収益性向上。成長の持続には、競争力のあるソリューション提供が鍵となります。

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