【ティーライフ株式会社（3172）】2025年7月期 第2四半期決算分析レポート
1. 会社概要
ティーライフ株式会社（コード：3172） は、健康食品や飲料、美容・生活雑貨の企画・販売を手掛ける企業です。主にカタログ通販やEC販売を中心に展開し、近年では海外市場や新規販売チャネルの拡大にも注力。ウェルネス＆ライフサポートを掲げ、持続的な成長を目指しています。
2. 決算概要（2025年7月期 第2四半期）
(1) 経営成績（単位：百万円）
項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 第2四半期 前年比 売上高 6,024 6,748 △10.7% 営業利益 220 243 △9.4% 経常利益 220 245 △10.3% 親会社株主に帰属する純利益 172 140 +23.1% 営業利益率 3.7% 3.6% +0.1pt
✅ 良い点
- 純利益は前年同期比+23.1%と大幅増加。
- ウェルネス事業の強化により、利益率が改善。
- EC販売の効率化が進み、販管費を抑制。
⚠️ 課題
- 売上高は10.7%減少し、収益基盤の強化が必要。
- ECモールの競争激化により、販売戦略の見直しが求められる。
(2) 財務状況（単位：百万円）
項目 2025年7月期 第2四半期 2024年7月期 前年比 総資産 8,982 8,985 △0.03% 純資産 6,343 6,286 +0.9% 自己資本比率 70.6% 70.0% +0.6pt
✅ 良い点
- 自己資本比率70.6%と高水準を維持し、財務の安定性が向上。
- 利益剰余金が増加し、資本の強化が進行。
⚠️ 課題
- 売上減少の影響で、成長投資への資金確保が重要。
(3) 配当情報（単位：円）
項目 2024年7月期 2025年7月期（予想） 増減 年間配当金 46.00 40.00 △6.00 配当利回り ー ー ー
✅ ポイント
- 配当は前年より減配（46円 → 40円）。
- 安定した株主還元を継続するも、業績に応じた調整が進む。
(4) 業績予想（2025年7月期 通期）
項目 2025年7月期（予想） 2024年7月期（実績） 前年比 売上高 12,882 13,001 △0.9% 営業利益 667 552 +21.0% 経常利益 649 564 +15.2% 当期純利益 423 319 +32.5% 1株当たり純利益（EPS） 99.44円 75.08円 +32.5%
✅ ポイント
- 売上高は横ばいも、利益率改善により営業利益は21.0%増加見込み。
- EC・通販分野の拡大に加え、海外市場の成長に期待。
- コスト管理強化により、収益性の改善を推進。
3. 業界動向と競合比較
- EC市場は成長が続くが、競争が激化。
- 健康食品・美容分野の需要は底堅いが、新規顧客獲得が課題。
- 競合（オルビス、DHC）と比較し、独自性のある商品展開が鍵。
4. 総評（100点満点評価）
項目 点数（25点満点） コメント 財務健全性 22 自己資本比率の高さが強み。 成長性 20 売上減少傾向も、利益率は改善。 市場ポジション 21 競争が激化する中で、戦略的な施策が必要。 将来性 23 EC強化と海外展開で成長期待あり。 総合評価86点収益構造の改善が進む企業。今後の成長に期待。
📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。
出典: ティーライフ株式会社 2025年7月期 第2四半期決算短信（公式IRページ）
今後の焦点は、EC市場での競争力強化と、海外展開の推進。持続的な成長のために、独自の商品開発と販売戦略の見直しが求められます。
