【積水ハウス株式会社(1928)】2025年1月期 決算分析レポート
1. 会社概要
積水ハウス株式会社(コード:1928) は、日本国内および海外で住宅事業を展開する大手建設会社です。注文住宅、賃貸住宅、リフォーム、マンション開発、不動産仲介、都市再開発事業を主力とし、ESG経営の推進を掲げています。特に近年は米国市場での事業拡大を強化しており、MDC Holdingsの買収を通じて海外事業の成長を加速させています。
2. 決算概要(前年および前回決算との比較)
指標 2025年1月期 2024年1月期 前年比 (%) 売上高 4兆585億円 3兆1,072億円 +30.6% 営業利益 3,313億円 2,709億円 +22.3% 経常利益 3,016億円 2,682億円 +12.4% 親会社株主に帰属する当期純利益 2,177億円 2,023億円 +7.6%
✅ 良い点
- 売上高は大幅増(+30.6%) →MDC買収により海外事業が拡大。
- 営業利益・経常利益の成長(+22.3%、+12.4%) →住宅販売、賃貸住宅管理、海外事業の好調が寄与。
- 純利益の成長鈍化(+7.6%) →MDC買収に伴う一時費用などの影響。
3. 財務状況
指標 2025年1月期 2024年1月期 前年比 (%) 総資産 4兆8,088億円 3兆3,528億円 +43.3% 純資産 2兆185億円 1兆7,940億円 +12.6% 自己資本比率 40.8% 52.3% – ROE 11.7% 11.9% -0.2pt ROA 7.4% 8.4% -1.0pt
✅ 良い点
- MDC買収により総資産が急増(+43.3%)。
- 自己資本比率が低下(52.3%→40.8%) →負債増加の影響。
- ROEは安定(11.7%) →投資対効果は高いが負債依存度に注意。
4. キャッシュフロー分析
指標 2025年1月期 2024年1月期 営業CF 628億円 157億円 投資CF -6,976億円 -691億円 財務CF 7,209億円 65億円 現金同等物 3,903億円 2,929億円
✅ ポイント
- 営業CFはプラス →本業のキャッシュ創出力は強い。
- 投資CFが大幅増(-6,976億円) →MDC買収が影響。
- 財務CFの急増(7,209億円) →MDC買収資金調達のため。
5. 業績予想
指標 2026年1月期 予想 増減率 (%) 売上高 4兆5,000億円 +10.9% 営業利益 3,620億円 +9.2% 経常利益 3,390億円 +12.4% 純利益 2,320億円 +6.6% EPS 357.97円 +6.6% 配当金 144円 +6.7%
✅ ポイント
- 売上成長が継続(+10.9%)。
- 利益率の改善を目指す。
- EPS・配当も増加予定。
6. 投資判断
- 短期投資:やや強気
- 長期投資:強気
- リスク要因:MDC買収の負債、国内住宅市場の減速
📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。
出典: 積水ハウス株式会社 2025年1月期 決算短信(公式IRページ)
今後の焦点は、海外市場での成長強化と、国内市場での販売戦略の最適化。持続的な成長のために、競争優位性の強化が求められます。
「積水ハウス(1928)の2025年1月期決算を徹底分析!売上高+30.6%、営業利益+22.3%と大幅成長。海外市場の拡大が業績を牽引。財務状況や今後の展望を詳しく解説。投資にはリスクがあるため慎重な判断を。」