【ファースト住建株式会社(8917)】2025年10月期 第1四半期決算分析レポート

企業分析

【ファースト住建株式会社(8917)】2025年10月期 第1四半期決算分析レポート

1. 会社概要

ファースト住建株式会社(コード:8917) は、戸建住宅の分譲・建築を主力とする不動産会社です。戸建分譲事業のほか、注文住宅、マンション事業、特建事業を展開。住宅需要の変化に対応しながら、コスト削減と高品質な住宅供給を両立する戦略を進めています。


2. 決算概要(2025年10月期 第1四半期)

(1) 経営成績(単位:百万円)

項目 2025年10月期 第1四半期 2024年10月期 第1四半期 前年比 売上高 8,986 7,480 +20.1% 営業利益 410 289 +41.5% 経常利益 382 275 +38.9% 親会社株主に帰属する四半期純利益 189 175 +7.6% 営業利益率 4.6% 3.9% +0.7pt

✅ 良い点

  • 売上高が前年同期比+20.1%と大幅増加。
  • 営業利益・経常利益ともに40%近い成長を記録。
  • マンション・請負工事事業の収益拡大が寄与。

⚠️ 課題

  • 原材料コストの高騰が引き続き利益圧迫要因。
  • 住宅需要の先行き不透明感が続く。

(2) 財務状況(単位:百万円)

項目 2025年10月期 第1四半期 2024年10月期 前年比 総資産 60,630 61,171 △0.9% 純資産 41,092 41,548 △1.1% 自己資本比率 65.5% 64.9% +0.6pt

✅ 良い点

  • 自己資本比率は65.5%と高水準を維持。
  • 安定した財務体質を確保しながら、売上拡大を実現。

⚠️ 課題

  • 不動産市場の変動に対応した資産管理の最適化が必要。

(3) 配当情報(単位:円)

項目 2024年10月期 2025年10月期(予想) 増減 年間配当金 43.00 43.00 変化なし 配当利回り ー ー ー

✅ ポイント

  • 前年と同水準の43円の配当を予定し、安定した株主還元を継続。
  • 業績拡大に応じた今後の増配可能性もあり。

(4) 業績予想(2025年10月期 通期)

項目 2025年10月期(予想) 2024年10月期(実績) 前年比 売上高 48,000 35,990 +33.4% 営業利益 2,850 1,828 +55.9% 経常利益 2,750 1,800 +52.8% 当期純利益 1,600 1,080 +48.1% 1株当たり純利益(EPS) 115.11円 77.64円 +48.2%

✅ ポイント

  • 売上高・利益ともに過去最高更新を見込む。
  • 注文住宅・マンション事業の成長が業績を牽引。

3. 業界動向と競合比較

  • 住宅市場は金利上昇・物価高の影響を受けるも、需要は堅調。
  • 競合(飯田グループ、ケイアイスター不動産)と比較し、コスト管理力に強み。
  • リフォーム・リノベーション市場の成長を取り込む戦略が求められる。

4. 総評(100点満点評価)

項目 点数(25点満点) コメント 財務健全性 22 自己資本比率が高く、安定した財務体質を維持。 成長性 23 売上・利益ともに大幅成長を継続。 市場ポジション 21 戸建分譲・請負工事の成長性が強み。 将来性 22 注文住宅・リノベーション分野での事業拡大に期待。 総合評価88点業績成長を継続しながら、市場環境の変化に適応できるかが鍵。

📌 注意事項
本記事は公開情報に基づき作成されたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断で慎重に検討してください。

出典: ファースト住建株式会社 2025年10月期 第1四半期決算短信(公式IRページ)


今後の焦点は、住宅市場の変動に対応した柔軟な販売戦略と、注文住宅・リノベーション市場での新たな成長機会の確保。持続的な成長のために、差別化された住宅提供が求められます。

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