【初心者向け】PER(株価収益率)とは?計算方法や投資判断のポイントを解説!

株式投資の用語説明

【初心者向け】PER(株価収益率)とは?計算方法や投資判断のポイントを解説!

はじめに

株式投資を始めたばかりの方にとって、「この株は割安なのか?当面割高なのか?」を判断するのは難しいですよね。では、多くの投資家が参考にしているのがPER(株価収益率)という指標です。

この記事では、
✅ PERの基本的な意味と計算方法
✅ PERが高い・低いとどうなるのか?
✅ PERの目安と業界ごとの違い
✅ PERを見る際の注意点などを
初心者向けにわかりやすく解説します!


PER(収益率)とは?

PER(株価収益率)とは、「株価が利益の何倍で評価されているか」を示す指標です。

計算式は以下の通りです。
PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)

例、ある企業の株価が2,000円で、1株あたりの利益(EPS)が200円の場合、
PER = 2,000円 ÷ 200円 = 10倍と
なります。

この「10倍」という数字は、「投資家が企業の1年分の利益の10年分を考えている」という意味です。

PERの基本的な見方

  • PERが低い(10倍以下) → 割安な可能性がある
  • PERが高い(30倍以上) → 割高い可能性がある

ただし、PERが低い=相当お買い得とは限らないので、次の章で詳しく解説します。


PERが高い・低いとはどういうことですか?

①PERが高い(30倍以上)の場合

✔ 成長期待が高い企業(成長株)に多い
✔ 利益は少なくても、将来的に大きく伸びると期待されている
✔ IT企業やバイオ企業など、革新を起こす企業に多い

【例文】AmazonのPERが高い理由
Amazonは長年PERが100倍以上になることもありました。これは、短期的な利益よりも、成長への期待が高いからです。


②PERが低い(10倍以下)の場合

✔ 企業の利益に対して収益が安い(割安株)
✔ 成長期待が低い、または投資家が注目していない
✔ 一定の利益を安定的に出している老舗企業や成熟企業に多い

【例】銀行株や鉄道株のPERが低い理由
銀行や鉄道会社は安定した収益を得るため、成長が大きく見込めるため、PERが10倍以下になることもあります。


PERの目安は業界によって違う!

PERは業界によって基準が異なります。以下の表を参考にしてください。

業界一般的なPERの目安
IT・ハイテク30倍以上
バイオ・医療40倍以上
小売・サービス15〜25倍
製造業10〜20倍
金融・鉄道5〜15倍

例えば、IT企業のPERは50倍でも普通ですが、銀行株ではPERが50倍なら割高すぎる可能性があります。


PERを使う際の注意点

PERは便利な指標ですが、単独で判断すると危険です。次のポイントを押さえて控えましょう。

業界ごとにPERの基準が違う→同業他社と比較する
売れている企業はPERが計算できない→PBRやROEと組み合わせて判断する
将来の利益を考慮する→過去のPERだけでなく、成長予測も確認


PERを活用した投資戦略

① 割安株(バリュー株)投資

PERが低い企業を探し、市場の評価が低すぎる銘柄に投資する手法です

  • 利点:比較的リスクが低く、安定している
  • 戦略:成長性が低い、株価上昇に時間がかかる

②成長株(グロー株)投資

PERが高くても、将来の成長が期待できる企業に投資する方法です。

  • メリット:収益が大きく上がる可能性がある
  • 戦略:成長が鈍化すると、一気に売られるリスクがある

まとめ

PER(株価収益率)は、企業の業績が利益の何倍で評価されているかを示す重要な指標です。

  • PERの計算式:株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
  • PERの目安:10倍以下→割安、30倍以上→割高
  • 業界によってPERの基準は異なる
  • PERだけでなく、他の指標(PBR・ROE)も確認することが大切

この知識を話し合って、自分に合った投資スタイルを見つけましょう!

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